異世界召喚記

理不尽に無双する回

「知らないのか？人間はわりとすぐ殺せるし死ぬんだぞ。例えば……」

「ひやっ！？」

「こうして首筋から脇腹に掛けて袈裟斬りされたりしたら普通は死ぬんだぞ？お前にはだいぶ浅くしたから痛いだけだろうが、オレに対してお前の仲間は簡単にやっていたがどうなんだ？あいつは狂ってるのか？」

魔術師♀の右目すれすれに剣の鋒を向けて意地の悪い問い掛け。

まだ終わらないがな。

「それに、オレはここに任務で来ていたんだ。これ見えるか？寄生型の魔蟲だ。この村でこれが大量に涌いてな、村人は全員生ける屍にされてしまった。だからオレが駆除しに来た。それなのに、お前達ときたら訳も聞かずに……」

魔術師♀の顔が真っ青になる。

追い詰めよう。もっと追い詰めよう。