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「あれぇ?無視的なカンジ?僕こんなだけど一応先輩なんだよ?寂しいなぁ……慣れてるけど」
ガリガリと頭を掻く男は不健康そうにひょろ長い身長で、不衛生そうな茶色でボサボサの短髪が目立っている。
おそらく魔術科だろう男はマントやコートではなく白衣を身に付けていた。
「臭いです。神様が不快に思われたらいけないので消えてください」
「うわ、初対面なのにひどい……でも大丈夫、女の子に悪口言われるのも慣れてるから」
「そういう問題ではないのです」
慣れてるわりには涙を流すんだな。
それはそうと、確かチームは4人だったはずだが、時間になったのにまだ一人来てないのか。
始まる前から離脱者、別に構いやしないが。
「マンマミーヤ……僕にはこの状況でやって行くのは無理だ。こんなの胃が幾つあっても足りない……」
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