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こいつとか……やはり、オレもキツイな。
早速枝にロープを巻き付けて首吊ろうとしてるし、チラッチラッこっち見て来るし。
「大丈夫ですよ薄汚い俗世の人。神様がしっかりと見送ってくださいます。さぁ、一気に逝きましょう」
「おごぉおおおおおお!!!」
ゾフィが男の足元の椅子を蹴り飛ばし、男の足を引っ張る引っ張る。
首に掛かったロープに手をやって必死にもがくが勿論無意味で、完全に白目を剥いて口から泡も出て来た。
これは死ぬな。
「コラコラコラコラコラコラ!!身内殺しはせめて始まってからにしようぜ」
男がダラーンとなったのと同じタイミング、赤い影がゾフィと男の間を横切り、オレの隣に着地した。
赤い影により枝は折られ、男はなんとか死なずに済んだらしい。
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