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「え！？や、そんなぁ！！うぅ……」
一瞬で様々な葛藤を心の中で繰り広げるゾフィ。
捨てたくないが、捨てろという命令に逆らうわけにもいかない。
「うっ……うぅ……」
溢れ出る涙、漏れ出す嗚咽。
可愛い。
しかし、もう止めよう。
目立ちたくはないからな。
「嘘だ、似合ってる。可愛いよ」
というか、攻略法のわかっているギャルゲーほど面白くないものはないわけで……
「かわっ！かわかわかわ可愛い！！そ、そそそそうですか……えへへ」
こういう反応には一切なんとも感じなくなってしまった。
まぁ、感じ方は人それぞれあると理解しているつもりだが。
攻略法を知っていても、楽しい人は楽しいだろうし。
しかし、クソゲーである人生の攻略本を持ってしまっているオレとしては苦心して辿りつけるゲームのエンディングの方がありがたい。
まぁ、安心してはにかむ表情を可愛らしいとは思う。
「さて……そろそろ宿に帰るぞ。さすがに眠くてな……昼食は帰りながら適当に買って食え」
「はい！主様！」
結局、宿に帰って眠ったのは夕方頃だった。
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