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でも、あの竜人の背中のコウモリみたいな翼を広げてみたい衝動は中々のモノだ。
「なぁ、セプテム。買われた奴等がどうなるか知ってるか?」
「……想像に難くはないですが、一概には答えられません」
「馬鹿だなお前は、例外なく生き物は死ぬんだよ。答えは『死』だ」
「それは……いえ、その通りですご主人さ、ひぐぅっ!?」
なんか小馬鹿にされてるように感じてしまうのだが、小馬鹿にされているのだろうか。
とりあえず、こいつの脇腹を抓ってイライラを和らげる。
「しかし、あれだな……思ったより面白くないな」
よく考えたら、すでに絶望している奴等はもうそれ以上絶望しないわけで、表情も変わらないんだよな。
もちろん、希望を与えてからそれをへし折るともっと絶望するが、どちらかと言えばこれはもう心を殺す方法だし……
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