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それから少しすると、奴隷の首輪を破壊していた賢王が舞台の袖に消えたので、オレはこの部屋に掛けた魔術を解いて隣で震えているセプテムの頭に手を置いた。 「お、お許し……お願い……」 すでに過呼吸レベルにまで荒くなった呼吸のせいで言葉は途切れ途切れになり、顔には汗が尋常ではない程に浮かんでいる。 「そういう反応をされると……オレとしてはもう少し遊びたくなるんだが、今日はそういうことを嫌う友達が来ているからな」 頭に置いた手をなぞるようにして札のついた肩まで滑らせて、オレはこいつにつけた札を引き千切った。 「ひっ!」 「はいはい、もう大丈夫だから安心しろ。これでお前は人間だ……付き合わせて悪かったな。お前の残りの人生がどうか幸せであるように」 「は?あ、あの……」 オレの言っている意味がわからないセプテムをおいて、オレは賢王の後を追う。
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