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号令をして、江口先生があたしたちを見回した。 江口先生はあだ名でえぐちーって呼ばれている。 えぐちーって言うと怒られるから、陰でこっそりとだけど。 えぐちーの手には2つの箱がある。 「あー、みんな知ってると思うが、今からペア決めを行う」 箱を教卓の上に置いて話を続けるえぐちー。 「男女の2人ペアはくじ引きで決める。2ペアが決まったら、男女2人ずつの4人班をつくる」 言ったことを、黒板に書いていくえぐちー。 えぐちーは振り返ってまた、話しを続ける。 「班を決める時は自由だ。誰々と一緒にやりたいからとかの理由で自分達で決めていいぞ。ケンカとかすんなよー」 そこまで聴くと由実がヒソヒソと 「同じ班にしよう」 と言ってきてくれて、あたしはもちろんと頷いた。 「よし、じゃあ、ここの2つの箱に番号が書かれた紙が入ってる」 えぐちーは教卓の上に置いてある2つの箱を叩く。 「青い箱が男子でピンクは女子。同じ番号になった男女がペアだからな。紙を引く順番は………出席番号順でいいや」 えぐちーが主席番号最初の男女を来いと手招きする。 変な緊張感がクラスに張り詰めた。
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