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「8番誰ー?」 「11番!」 「22番はー?」 「俺22!」 クラスメイトはどんどんペアを見つけていく。 どんどん近くの椅子に座っていって、立ってる人が減っていき、10数人になった。 由実ももう座っている。 さっさと、ペアを見つけようと、近くの男子に話しかけてみた。 「あの、16番?」 「いや僕、7番です。たしか……大木くんが16番」 親切に教えてくれた男子………えーと、名前知らない。 (初めて話すし仕方ないか) 「ありがとう」 あたしは大木くんのところに早足で近づく。 (そういえば、大木って由実が嫌だって言ってた男子だっけ?あたし話したことないけど……まあ、いっか) 「あ、大木くん!」 大木くんの背中に呼びかける。 大木くんが振り返り、目が合う。
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