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「そうだったんだ・・・」
飛燕はホッと息を吐いた。
「だからいつも通りの話し方でいいからな」
「そんな訳には;」
「いつも通りでお願いしますよ飛燕さん」
「え、なんで名前まで知ってるんですか?!」
飛燕は椿に目を移した。
「これも先月最後の日の帰り際に桜太夫が教えてくれました、貴方が夜闇さんを好きだという事も」
「桜姉さんが・・・;」
飛燕が肩を落としているとふいに椿が近付き、飛燕の耳元で何かを囁いた。
すると飛燕が顔を真っ赤にして椿を見た。
「本当ですよ、なんなら本人に聞いてみるといいですよ」
椿はまたにこっと笑うと小夜に耳打ちし、夜闇に向き直った。
「夜闇さん、俺と小夜さんは別の部屋に行くんであとは二人だけでどうぞ」
「じゃ頑張ってね燕」
二人は微笑むと部屋を出た。
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