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少しして飛燕は泣き止んだが、夜闇は離そうとしなかった。
「あの~、夜闇さん///そろそろ離してもらえませんか?///」
「別にいいだろ、両思いだったんだし」
「でも恥ずかしいんですけど///」
飛燕は紅い顔で夜闇を見た。
「今は俺とお前しかいないんだ、気にすんな」
夜闇はふ、と笑い飛燕の頭を撫でた。
飛燕はあんまり納得いかないようだったが頭を撫でられ微笑んだ。
コンコン
ノック音が聞こえた後 襖が開き桜太夫が顔を覗かせた。
「あ、桜姉さん」
桜太夫は飛燕に微笑むと夜闇を手招きした。
「ちょっと待ってろ」
夜闇は飛燕を離し、部屋を出た。
一人部屋に残された飛燕はどうしたのかな、と首を傾げ夜闇が戻ってくるのを待った。
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