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数分後、夜闇が部屋に戻ってきた。
なぜか顔は真剣な面持ちだった。
「飛燕、話がある」
「・・・なんでしょうか?」
真剣な様子の夜闇に飛燕は姿勢を正した。
「実はさっき桜太夫と話していたんだが、お前、俺と一緒に来る気はあるか?」
「え?それってつまり・・・」
「この店を出るかって事だ」
夜闇の問いに飛燕は俯き悩んだ。
店の皆と離れたくない、でもこの店を出ればいつでも夜闇と一緒にいられる・・・。
飛燕にとっては難しい選択だった。が、どちらにするか決めたように顔を上げ夜闇を見た。
「決めました。俺・・・」
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