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「真選組だ!御用改めである!」
隊服に身を包み刀を構えた夜闇と椿が入ってきた。
「なっ、真選組!?真選組がなんでこんな所にいんだよ?!」
「バカやろ!そんな事はどうでもいいからとっとと逃げるぞ!」
男二人は三階だというのにも関わらず窓から飛び降り逃走した。
「チッ、椿!」
「わかってますって、ちゃんと連絡しときました」
夜闇と椿は桜太夫の方を向くと桜太夫たちに近づいた。
「大丈夫ですか?」
「わ、私は大丈夫だけど桜姉さんが・・・」
小夜が振り向くと飛燕が桜太夫の止血をしていた。
「大丈夫?姉さんごめん、俺らのために・・・」
飛燕は顔を伏せた。
そんな飛燕を見た桜太夫は小さく笑みを浮かべそっと頭を撫でた。
「気に病むことはないよ、燕は店の為によう我慢してくれた。それだけで十分どす」
「・・・うん」
飛燕は頷いた。
「二人とも、助けにきてくれはった夜闇様と椿様にもきちんとお礼を言いや」
桜太夫に言われ、飛燕と小夜は二人の方を向き礼を言った。
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