119人が本棚に入れています
本棚に追加
「って訳なの」
私は朝から不機嫌な理由を目の前に居る二人に話した。
「陸…惜しい!」
ヲイ!?
「後少しだったみたいだね。明日辺り処女卒業してたりして」
笑顔でさらりと言わないでください!
って、
「誰が陸なんかに」
「僕が何?」
…出・た・よ!
振り返ったそこには、普通の女子なら気絶物(海瑠談)の笑顔を浮かべ、こっちを見る陸が………
うわぁ……周りがキラキラ光ってる。
「未来ちゃん、ただいまー!」
ギャー!?
抱きつくなよ!
「海瑠、空斗…助けて」
「「面白いから、嫌だ」」
こいつ等………
「未来ちゃーん。僕が居なくて寂しかった?」
寂しくねぇよ。
「僕はね、僕はね、未来ちゃんが居なくてスッゴく寂しかったよー」
抱きつく腕に力が込められ、正直凄く苦しい。
「未来ちゃん…何処にも行かないでね?」
潤んだ瞳で見上げる陸に、ほんの少し…本当に少しだけ愛しさを感じる。
「取り敢えず、子供作ろっか!」
これさえ無ければまともなのにな………
最初のコメントを投稿しよう!