可愛い子には、裏がある

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「未来ちゃん、陸君。たっだい…まぁ!?」 唇が微かに触れた瞬間ママの暢気な声と、数人の足音が聞こえてきた。 って、ママ何で居るの!? 私が驚き声を発しようとすると、陸の舌が入ってきた。   って、陸!?   「ん…んんっ……」 息苦しくなり、私は陸の肩を叩く。 チュッ…と云うリップ音の後、ゆっくりと陸は離れた。 「おかえり。泊まり、辞めたの?」 陸は笑顔で問い掛けている。 「泊まる予定だったんだが…」 「大雨で辞めたんだよ」 残念そうに言うパパと叔父さんを後目に、ママと叔母さんは『おかげで良い物が見れたわ』 『早く孫の顔が見たいわね』等と言っている。 私、産まないから! 「未来ちゃん、今日はママとパパ陸君のお家に泊まるわね!」 は!? ママ、いったい何を…… 「陸君、頑張ってくれ」 パパまで!? 「未来ちゃん、優しくするから安心してね」 いや、寧ろみんなの頭の中が心配と云うか、不安と云うか……………………………     って、押し倒すな!!
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