あれは暑い日の事だった

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もうすぐ真夏に差し掛かろうという、ある日。 町ゆく人々が赤い顔で、額の汗をぬぐっている最中… 青い顔で病院の待合室に座っている、一人の男性の姿があった。 男性の名前は 「しゆ」。 栄養学的ナントカ…という小説を書いている。 今年一月に、待望の長男が誕生。 しかしながら、ワタシは愛する妻も、息子も連れず、一人でイスに座り… なぜかテレビを流れる 「世界遺産ダイジェスト」 をうつろな目で見上げている。 ここは 「泌尿器科」 の待合室。 一体どうしてこんなことになってしまったのか? まずはそこから説明せねばなるまい。
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