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意識が朦朧としている中、俺は救急車に乗せられて車は病院に向かった。
付き添い人として流鬼も救急車に乗った。
流鬼や救急の人が問いかけてきたけど、何も聞こえなかった。
ああ…このまま俺は死ぬんだ…
そう実感してしまった。
〈流鬼サイド〉
何でだよ…
さっきまで他愛のない話してたじゃねぇかよ…
何で…何でなんだよぉぉぉぉ!!!
俺は、病院に行くまでの間、確実に精神が壊れていった。
病院に付いてそうそう、玲汰は集中治療室に運ばれた。
その間に俺はみんなに連絡を入れた。
-プルルルル…
「ん…もしもし?」
「もしもし…?葵さん…」
「アホか流鬼…今何時やと思ってんねん…」
「今、病院で玲汰が集中治療室に運ばれた」
「……は?」
「とりあえず、説明したいから病院に来て」
とだけ言って俺は電話を切った。
暫くして、メンバーとマネージャーが来た。
「おい!流鬼!説明してや。なんで今玲汰が集中治療室におんねん」
「…俺と玲汰はスタジオに居たんだ。で、時計を見たら夜中の12時近くだったから、飯食いに行こうってなったんだ。そして、スタジオを出て暫く歩いてると、後ろから変なおっさんが来てナイフで玲汰を刺した…っ…んだ」
やべぇ…思い出しただけで涙でてきやがったっ…
葵さんと戒君は「そっか…」っと言って背中や頭を優しく撫でてくれた。
「ありがっ…と…」
今の俺にはそれしか言えなかった。
暫くたって、集中治療室のライトが消えた。
その中から医者が出てきた。
俺は誰よりも真っ先に医者に問い詰めた。
「玲汰は…!?玲汰はどうなったんですか!?」
「……努力はしたのですが…」
「!!!!」
俺は集中治療室に入った。
そこには治療台に横たわって顔には白い布が被せられていた。
「玲…汰…」
あとからメンバーとマネージャーが入ってきた。
「玲汰…」
「なんで…」
「嫌だよぉ…」
上から麗、葵さん、戒君とそれぞれ言葉を発した。
「玲汰…」
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