お疲れ様

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それから部屋を出て、歩いて俺の自宅まで歩いた。 「なんかさ」 「うん?」 「めっちゃ久しぶりに麗と手繋いでさ…隣に麗がおるって幸せ過ぎてなんか怖いわ」 それを聞いた麗は小さく笑ってこう言った。 「うん。俺もそう感じる。今葵さんと手繋いで、葵さんが隣に居て俺も幸せだよ。でもね、行動だけが幸せじゃないんだよ。」 「例えば?」 「例えば、“おはよう”とか言葉の幸せだよ」 「・・・そんなん毎日言ってるやん?」 「そうだけど、毎朝言ってる『おはよう』は違うんだよ。」
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