第二章:旅行

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「あたし彼氏いるんだけど、なかなか上手くいってなくて…」 「ほぉなんや…」 舞が彼氏の話をし始めた時、俺の心に少し黒いモヤモヤが生まれた。 数分経って晩御飯の時間となった。 「舞、そろそろ晩御飯の時間や」 「え、あ、もうそんな時間?じゃ、沁一緒に行こ」 舞がへにゃ っと笑った。 そのおかげで黒いモヤモヤはなくなった。 一体、なんなんだ… 晩御飯も食べ終え、部屋に戻るとすでにホテルの人が布団を人数分用意してあった。 ま、自分で敷くよりましだわな。 とりあえず、俺は一番左の布団に寝そべった。 やっと、横になれた…。 そして続々と同室の子や別室の子が入ってきた。 もうみんな友達結構作ったんだな、としみじみしてると、同室の子が話かけてきた。 「そういえば、斎藤さんはお酒飲む?」 「いや、酒は弱いからあんまし飲まねぇかな。なんでまた?」 「いや、エレベーターの近くにお酒売ってるやん?みんなで飲もうって話しになってるんよ。だから斎藤さんもどう?」 「あー…んじゃ、参加させてもらいます。ってか呼び捨てでいいよ?」 「ほな、沁ちゃんって呼ばせてもらうね」 「ん、俺はなんて呼べばええ?」 「うちは佐藤 零榎(サトウ レイカ)やで」 「ほな、零榎ちゃんって呼ぶな」 「了解。あ、酒パは夜の10時頃からやからねぇ」 「おう、理解った」 俺は特にやることもなかったから風呂に行くことにした。 とりあえず、風呂セットに財布、携帯、パジャマに下着… んなもんか。 同室の子に風呂に行くと伝えて俺は風呂場に向かった。 風呂場はばかでかくて、多少の驚きもして、衣類を脱いでかごの中に適当に入れていざ、風呂へと入る。
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