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「あたし彼氏いるんだけど、なかなか上手くいってなくて…」
「ほぉなんや…」
舞が彼氏の話をし始めた時、俺の心に少し黒いモヤモヤが生まれた。
数分経って晩御飯の時間となった。
「舞、そろそろ晩御飯の時間や」
「え、あ、もうそんな時間?じゃ、沁一緒に行こ」
舞がへにゃ っと笑った。
そのおかげで黒いモヤモヤはなくなった。
一体、なんなんだ…
晩御飯も食べ終え、部屋に戻るとすでにホテルの人が布団を人数分用意してあった。
ま、自分で敷くよりましだわな。
とりあえず、俺は一番左の布団に寝そべった。
やっと、横になれた…。
そして続々と同室の子や別室の子が入ってきた。
もうみんな友達結構作ったんだな、としみじみしてると、同室の子が話かけてきた。
「そういえば、斎藤さんはお酒飲む?」
「いや、酒は弱いからあんまし飲まねぇかな。なんでまた?」
「いや、エレベーターの近くにお酒売ってるやん?みんなで飲もうって話しになってるんよ。だから斎藤さんもどう?」
「あー…んじゃ、参加させてもらいます。ってか呼び捨てでいいよ?」
「ほな、沁ちゃんって呼ばせてもらうね」
「ん、俺はなんて呼べばええ?」
「うちは佐藤 零榎(サトウ レイカ)やで」
「ほな、零榎ちゃんって呼ぶな」
「了解。あ、酒パは夜の10時頃からやからねぇ」
「おう、理解った」
俺は特にやることもなかったから風呂に行くことにした。
とりあえず、風呂セットに財布、携帯、パジャマに下着… んなもんか。
同室の子に風呂に行くと伝えて俺は風呂場に向かった。
風呂場はばかでかくて、多少の驚きもして、衣類を脱いでかごの中に適当に入れていざ、風呂へと入る。
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