第一章:出会い

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10分くらいで大学についた。 駐輪場自転車を停めて、校舎へと入った。 そこには、殆ど人が集まっていた。 すでに打ち解けていた子もいるし、一人でぼけーっとしてる子もいた。 とりあえず俺は学籍番号を確認し、自分の席を探して席に座った。 俺は昔友達に「沁って、最初は怖かった」と俺の第一印象を話していた時。 理由を聞くと「なんか沁って、近寄るなオーラがでてる」との事。 自覚はしていなかったため、少し驚いた。 大学ではそれを直そうと思い、自分ではよく理解らないが、近寄るなオーラを押さえた。 それでも、雰囲気は伝わるのか、誰も近寄って来なかった。 入学式は夕方までで、お昼休憩がはさまれた。 俺は弁当持参だったため、一人で食うことに。 他の奴らは新しくできた友達と学食や、コンビニで買ってきた弁当などを食べていた。 俺は心の中でため息をついた。 弁当を食べ終わり、弁当を片付け終わった時に一人の女の子が話しかけてきた。 その子はイヤホンを外して、と合図を送ってきた。 俺は素直にイヤホンを外した。 「初めまして、あたし鈴木舞って言うねん!よろしく。貴女はなんて名前?」 「俺は斎藤沁。よろしく」 「沁ちゃんやね!あ、あたしアニオタなんだけど、大丈夫??」 少し小声で話してきた舞。 「大丈夫やで。俺も殆どそうやし」 「そうなん?仲間だね」 舞はそう言って笑った。 この時俺が、大学で初めての友達ができた瞬間だった。 そして昼休憩が終わり、入学式も後半へとさしかかった。
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