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しばらくして学科長達の長い話がはじまり、俺は眠気に襲われ、そのまま眠ってしまった。
「ん"…」
ふと目が覚めると、入学式は終わりを迎えていた。
俺は背伸びをして、音楽を再生して帰ろうとした瞬間に、舞が話しかけてきた。
「沁ちゃん!」
「おう、どうした舞…ちゃん?(名前あってるっけ)」
「あ、あたしの事は“舞”でいいよ!」
「おう、ほな俺も呼び捨てでいいよ」
そう舞に笑いかけると、舞は少し照れたように下を向いた。
「で、舞どした?」
舞は思い出したかのように顔を上げた。
「沁、メアド交換しよ?」
「お、おう。ええよ」
いきなりメアド交換をしてくる子は初めてだったので俺は少し驚きながらも、舞とメアドを交換した。
そしてその日は解散した。
数日が経ち、大学で互いに親睦を深める為に、一泊ニ日のちっさな旅行に行かなければならなかった。
それは強制的で、来なかったら単位知りませんよ、と半脅しの旅行が始まったのだった。
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