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「僕も。まりあちゃん、好き」
「じゃあ、一緒だ!……かーくん、何で泣いてるの?どっか痛い?」
鼻水をズビズビすすりながら、ポタポタと涙の粒が床へと落ちる。
「……グスッ…ううん、どこも痛くない。
…僕ね、僕のお家ね…お引っ越しするんだ。パパの仕事で遠くに」
「お引っ越し…そっか、寂しくなるね」
目の前にいるかーくんには、もう会えない。
行かないで…
もっと一緒に、遊びたい。
「まりあちゃん。僕が大きくなったら、お婿さんにして下さい」
「お婿さん?」
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