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「ごめんなさい…」
「えっ…僕の事嫌いなの?」
「ううん。私、ゆうお兄さんも大好きなの。
だから、今はお返事出来ません」
かーくんの顔を覗き込み、繋いでいた手に力を込めた。
「そっかぁ…。でも僕、ゆうお兄さんには負けないよ。まりあちゃんが、大好きだから。もう一つ、
プレゼント」
かーくんの手から、オモチャの指輪。
「これ…もらっていいの?キラキラしていて、
可愛い」
人差し指にはめて、ニコッと笑む。
「ちょっと待っててね」
かーくんはタタタっと走り出すと、画用紙とクレヨンを持ってきた。
何やら文字を書き始めている。
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