つ ば き

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『今日、どした? “心、此処にあらず“って感じだったけど?』 コトが済み 隣に寝ていた彼が 気怠そうに 聞いてきた。 『別に。何もないわよ?』 彼の胸に寄り添いながら 告げると そう? と彼は微笑み、 ゆっくりと目を閉じた。 規則的で心地好い 寝息を聞きながら 大きく 溜息をついたのは 今日の仕事帰りに見た あの女の子の事が ずっと 頭から離れないから。
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