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「…でも僕…そんなこと…覚えてない…」
普通に夢では見たかもしれないけど、僕自身は全く覚えがない
「大丈夫よ。これで…ね?」
「……!?」
お母さんが枕の裏側に付いた小さなプルタブみたいな突起を引っこ抜く。すると脳裏にまるで走馬灯のごとく夢か何かで見たような出来事が思い出された
「どう?今のはねあなたの記憶を呼び覚ますスイッチだったのよ。ちなみに使い捨てのようなものだから効果がなくなったりはしないわ」
確かに脳裏には女の子がするしぐさや態度、言動がどんどん浮かび上がってくる。でも睡眠学習ってこんなのだったかな?
「フフフ、直幸さん特製の枕は普通の睡眠学習装置とは違うのよっ」
自分のことのように自慢するお母さん。でもこれは睡眠学習というより洗脳ではないだろうか?
「とにかく、これで問題ないはずよ。さあ桜花ほかに問題視してる点や質問はある?」
「だから男に戻りた「それはダメ」…そう…」
こうして僕は嫌がおうにも女の子としての生活を強いられるようになった
……はぁ…
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