326人が本棚に入れています
本棚に追加
「…この子がお兄ちゃんなの?」
「そうよ。可愛いでしょう?」
三嶋家のリビング。ここには僕を含む三嶋家のメンバーが全員集まっていた…ちなみに最初の掛け合いは妹の花梨(かりん)とお母さんだ。花梨は僕より1つ年下の中学二年生、僕は三年生ということになる
「…………。」
僕は複雑な気分になりながら花梨を見上げる…妹の花梨は部活でバレー部に所属してるせいか中学生にして170近い身長を誇る。男の時でもギリギリ同じくらいの身長差しかなかったのに女の子になって縮んだせいでだいぶ離されるかたちになってしまった
「お…おおぉ…お兄ちゃ…」
見上げる僕を見て急にプルプル震え出す花梨。僕の位置からでは表情は見えないが…とてつもなく嫌な予感がする
「もう我慢出来ない!お兄ちゃん!いやお姉ちゃん!抱き締めさせて愛でさせてはぁはぁさせてっ!」
花梨がカッと見開き、血走った目で僕の答えも聞かずに抱き締めて長くなった僕の髪に顔を埋めてスーハースーハーしだした
「うへへ…お姉ちゃん良い匂い…お菓子みたいな匂いがするよぉ」
僕の髪に顔を埋めながらくぐもった声で話す花梨。はい、両親だけでなく妹も変態でした
最初のコメントを投稿しよう!