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「あ、花梨ちゃんズルい!お母さんもまだはぁはぁしてないのにっ!」
涎をダラダラ足らしながら両手をワキワキさせて近寄る変態お母さん。かなり怖いんだけど、僕の表情は変わってないんだろうなぁ…
というかいつまでも髪の匂い嗅ぐのやめて
「ふむ…基本的に変わらないが…半眼には出来るんだな」
1人冷静に事を見守っていたお父さんが科学者な表情で呟く
そんなのいいから助けてよ
「…と。桜子、花梨、そこまでにして話を進めよう」
僕の思いが通じたのかソファーに座り直しつつお父さんが仕切り始める。
「そういうことは話が纏まってからにしよう…それと桜花。久しぶりにお父さんと一緒にお風呂入ろうな?」
前言撤回。通じてなかった…というかお父さん、それはさすがに不味いでしょ…なんか出した手もサムズアップじゃなくて右手で輪っかを作って左手の人差し指でズボズボと輪っかを通すジェスチャーしてるし。それじゃヤバい意味になるよ
「それもそうね」
「はーい」
お父さんの言葉に納得したのか素直に離れる花梨とお母さん。ホントに大丈夫だろうかこの家族…
「でもお姉ちゃん表情変わらないね。笑ったら絶対可愛いのに」
「…、笑ったつもりでも表情に出ないの」
というかいつの間にかお姉ちゃん定着してるし。
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