7298人が本棚に入れています
本棚に追加
くっそ、あの腐れ女。理不尽にもほどがあんだろ。いくら俺が紳士的な貴公子といえども我慢の限界だ。今度犯す。
「起きてください」
というか、あの腐れ外道女が言っていた『この世界』っていうのはやはり所謂、異世界というものだろうか。
ふむ。
オラ正直ワクワクして────
こない。
ハヤクカエリタイ。
まあ帰りたいとは言っても、俺死んでるんで帰りようがないですけどね。
「起きてください」
なんだようっせーな。
起きるよ、起きてあげますよーだ。
めんどくせ。さっさと人殺しとやらを済ませてあの外道女に元の世界に帰させるかね。
「起きてください、魔王様」
なんと。衝撃の事実。
とりあえず起きて開口一番に疑問を口にする。
何故かベッドに寝ていたことはこの際スルー。
「……え、俺魔王?」
「何を仰いますか魔王様。貴方様は真名を“クロルドレア”、第253代魔王様御当人ではありませんか」
わーお初耳。
俺そんな外国人みたいな名前なんだ。クロダクロスケよりかっけー。
というかこのクールビューティなお姉さんは誰だろう。
最初のコメントを投稿しよう!