いらないって

2/7
前へ
/205ページ
次へ
あいつの名前が柵ちゃんになってから数日後。 俺の部屋中がピンポーンって鳴った。 吸い始めたタバコを消したくないから持ったまま玄関へ。 そのあと扉ドンドンされて誰かと思ってのぞき穴から確認。 藤堂さん、こぇーってば。 ドアノブ、ガチャガチャするなって、まじこぇーって。 鍵を解除した瞬間、すぐドアは開いた。 Jr「藤堂さん怖いっすよ」 藤堂さん「あ、怖かった?」 不気味なくらい優しい笑顔で俺の部屋に入っていった。 鍵を閉めながら思った。 こいつ、確信犯。 絶対確信犯。      
/205ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加