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「爆吉……だと……?」
そこには明らかに手書きの文字で爆吉と大きく書かれていた。
……何だ爆吉って?
良いのか悪いのかすら分からないぞ?吉だから良いのか?
てか、手書きのおみくじって入れていいのか?
「大当たりー……!!」
俺が未知のおみくじの結果に、あらゆる思考を巡らせていると、おみくじを売っていた巫女さんが静かにそう言ってきた。
「あっ!?姉崎さん!?」
その巫女さんは、文化祭の日に俺のハートをブレイクしてきた姉崎さんだった。
そういえば宣伝してたな……
……てか、大当たりって何だ?
「その爆吉は600万分の1の確率で出る……それが出るとこの1つ500円の御守りが300円で買える……」
姉崎さんはそう説明しながら引き出しから色とりどりの御守りを出して俺の目の前に並べてきた。
その御守りは色によって安産やら交通安全やら分かれているようだ。
いや、そんな事はどうでもよくて……
………………それ、何て悪徳商法?
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