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杏南さんは俺の飲んでいたジュースを手に取り、そう言ってからジュースを飲み始めた。
……間接キスを狙ってやったんだろうけど恥ずかしいから突っ込まないでおこう。
てか、これはマジで膝枕も夢じゃないかも?フヒヒ……
「ぷはっ!ケンちゃん間接キスご馳走様♪ごめんね?静音ちゃん」
杏南さんは間接キスに満足したらしく、満面の笑みを静音に向けながらそう言ってきた。
あっ、言っちゃうんですね。俺のスルー台無し。
てか、謝るなら最初からしないで頂きたい。
そして杏南さんは飲み干した筈の缶を何故か再び俺の前に戻して、皆を引き連れて成東神社の方へ歩いていってしまった。
……俺がこれに口を付けるとでも?
「えっと……この後どうする?」
俺は取り敢えず缶を近くにあったゴミ箱に投げ捨ててから静音に向き直り、そう尋ねた。
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