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中に入ると、廃墟とは思わせないくらい綺麗だった。
A「何でこんなに綺麗なんだ?」
S「定期的に掃除させているのかな」
僕「………」
二人は呑気にそんな事を言ってるが、僕には一箇所おかしい点がある事に気づいた。
入ってきた扉の裏に『イキタイ………』という張り紙が貼ってあったことに。
それだけで僕は震え上がった。
A「おっ!なんだこれ?」
Aも他の部屋で別の張り紙を見つけたみたいだ。
そこには『デタイデタイデタイデタイデタイ…』とその張り紙がそこら中に貼られていた。
S「何だよ…これ」
A「し、知らねぇよ」
僕はすぐにでも帰りたかった。今更だがこの家には本当に来てはいけないじゃないかと。
だが懐中電灯はAが持っているため、この暗い中では付いていくしかなかった。
長い廊下を進んでいくと、一つの部屋の扉に辿り着いた。
中には物置なのか色んなものが置かれていて、その奥の襖は張り紙がたくさん貼ってあって開きそうになかった。
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