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どうせ俺が宿の親父に高価な指輪を渡すのを見て目をつけたにちがいない。 男達は全員が剣やら棒を手に持っている。 そして俺は囲まれた。 「・・・おいおい。俺なんか襲っても、何もいいことないぞ。」 「黙れっ!」 陽射しを受けて輝く刃を見せつけるかのように、男の一人が俺に詰め寄った。 ―・・・めちゃくちゃ酒臭ぇ 「・・・・・面倒くせぇなぁ……」 ボソリと呟き俺は食べかけていた肉をくわえる。 「・・・・・。」 そこに、俺の後ろに回り込んでいた男が不意に棒で殴りかかった。 余計な声をあげずに唐突に殴りかかったのは、何回もこの道を通った旅人やらを襲っていて手馴れたのだらう…… だが、そんな悪党達が目を剥くことになる。 「―――ゴクンッ。いきなりはないよな普通。」 振り向きもせずに背後からの一撃を俺は右手で棒を掴んで受け止めた。 と同時に、そのまま前に棒を振る。 「うおっ…」 棒をと一緒に男が地面に叩きつけられる。 「グホッ!」 地面に仰向けに倒れた男の金的を踵で容赦なく踏む。 「・・・・・っ!!」 それだけで男の動きが止まり、白目を剥いて失絶した。 他の男達は驚きと痛そうな顔で動きを止めていた。
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