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「俺はいつか【帝国リヴァイアサン】を潰す。」
多分、男達は頭の中で畏れを抱くか、うつけと嘲笑うか。
俺は右手に力を込めると、深紅色の刀が弾け飛び散り男達に降りかかる。
しかし、降りかかる物は刃ではなく液体の血だった。
「・・・・・はぁ、また服を一枚無駄にした。」
俺は背負っていた袋から一枚の布を取り出して、右肩の刺青を隠すように巻いて結んぶと、
自ずと対象に分かれた男達の間を堂々と通り抜け、再び港に向かって歩き出した。
「船、間に合うかな?」
その背に向かって、追い討ちを仕掛けようとする者は誰もいなかった。
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