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「あたしの水晶占いで見た海の向こうに広がる世界を見たいのです!そして、導かれた運命の果てをこの目で見たいのです!・・・これ以上あたしをここに止めることはできません。お願いです師匠、あたしを行かせてください!!」
「・・・そうか、お前の気持ちはよくわかった。」
老人は悲しそうに目を伏せ、何かを唱えた。
「全てが終っても終わらなくても、いつかお前はここに一度だけ戻ることができる。」
老人が顔を上げる。
「・・・さぁ、行くがいい。儂の最高の弟子、マーシャ・ライナよ。」
老人の姿が何の前触れもなく消えた。
「・・・・・たいへん、大変お世話になりましたマスター。」
情けない気分のまま、マーシャは何年間か過ごしたリーサ山に背を向け港街へ歩き出した。
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