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「うわ…、ごっつい親父。」 「・・・・・。」 俺を見るなり片眉を吊り上げだ宿主は、袖をまくり、カウンターの棚にある酒瓶と硝子のコップを持って俺の机までやって来た。 「おっ、酒かサンキュー。」 「・・・で、何のようだ?酒以外何かいるか?」 「な、何だよ急に態度を改めて……。」 宿主の急な態度の変化に警戒していた俺だったが…… キュルルルル~ 食欲には勝てなかった。 「・・・腹が減ってるんだ何か腹に溜まる物が欲しい。」 「そうか、食べ物だな分かった……が、その前にアンタに聞きたいことがある。」 宿主の片目が光る。 「・・・・・な、何だ?」 「アンタはうちの倅を鍛えるために来た先生なのか?」 「・・・・・はぁ?」 どうやらこの宿主は何か勘違いをしているみたいだ。 「悪いが宿屋の親父、俺は旅人だぜ。この後も西モンス海を船で渡って西大陸に行くんだよ。早くしないと船が行っちまうんだ。」 「・・・・・。」 宿主の額に血管が浮かび上がる。 「忙しいかも知れないが早めに食い物をくれないか?」
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