May 20th.

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「あれっ?優芽子? どーしたのー?」 優芽子の友人が 足早に去る優芽子に 声をかけたが、今の状態では 誰の声も届かない。 人の波を掻き分けて どんどんと奥に進んでいく。 途中で男に声を かけられた気がしたが もちろん優芽子には届かない。 何かにぶつかりそうな 気配がして、ようやく 自分の世界から 現実に帰ってきた。 目の前には桜の木が立っていた。 .
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