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桜がこの公園を見付けたのは
小学3年生の頃。
自分の病気を
納得しつつも受け入れられず
いろんなところに外出していた。
もちろん、戻った時は
涙目になるほど怒られた。
そんなある日、人の居ない
小さな公園を見付けた。
植物がたくさんあって
春夏秋冬飽きない色を
毎日見せてくれる。
上を見上げれば公園の縁に
植えられた桜の木が
視界を囲み、真ん中は
1日で何回も色が変わる空が
めいっぱいに広がっている。
まさにそこは桜にとって
楽園そのものだった。
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