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全員が席に着いたのを確認し、私はたずねた。
「今の適格な指示は誰ですか?」
その発言に皆が反応する。
全員が一人一人の顔を確認するように視線をあちこちへ向ける。
すると、何処から声がしたかわからないが
「僕です。」
と、可愛らしい声が聞こえた。
私は、声の主を探し回りを見るが分からない。
そんな私を見て、ギョーザをくれた人が教えてくれた。
「こいつだよ、こいつ。」
彼は指を下に向け、彼の隣にいる小さな少年を指差していた。
「僕だよ。パンダちゃん、早く気付いてよ。」
そう喋り出した少年は、まだ小さな小さな子どもだった。
私は驚いた。
「えっ!?君が?」
私の驚く表情にクスリと笑う声がした。
「そういえば、そうだったな。ガキ!!」
店主がそう言うと少年は頷いた。
"えっ?何?このはめられ感じ…
私は普段、イタズラ好きの26歳女性であって、はめるサイドなのに…そんな私が遂にはめられた?"
そんな事を思っていると、店主が再び喋り始めた。
「皆、いったん落ち着いて自己紹介でもしないか?パンダちゃんは新入りだし、そこの姉ちゃんも新入りだったな。」
"そこの姉ちゃん?"
店主の視線の先にも自分と同じ様な年齢の女性がいた。
パッと見はジミってか、ダサい…
人の事は言えないが…
「ジョニーさん、それ賛成!」
そう言ったのは、ギョーザの彼だった。ギョーザの彼は立ち上がり、自己紹介を始めた。
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