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カダダダダダダ・・・
「静かにするでおじゃる。」
教師の白壁たこ助がタコ顔を出して怒っている。
「たこ！」
千草は驚いてそう言ってしまった。
真珠院はようやく千草とのやりとりが終わることに安堵の表情が見える。
白壁先生はたこ助の名に恥じないほどに顔を真っ赤にしている。
「天耶は自分の教室に戻るでおじゃる。」
千草は白壁先生の言葉は右から左に抜けていっている。和人を覗き見るのに忙しい。
和人が千草に気付いて目が合う。
「帰ろっと！」
千草は満足げにしている。
真珠院と白壁先生は口をあんぐり開けて呆気に取られている。
教室では和人は逃げ出したい衝動に駆られているが、教室の外には千草がいる。
「いるな。」
クラスメイトが冷やかす。
白壁先生が廊下から教室に戻ってくる。
「授業をするでおじゃるよ。他のお人も
和人をいじらないでおじゃる。」
タパテキ！
黒板に源氏物語を殴り書きをする。
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