告白

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僕はもう命の終わりを覚悟した。 ありがとう………。 僕と関わってくれた皆………。 僕はまだ短過ぎる人生にピリオドを打つよ。 不良様は短くも長くもない綺麗な金髪を風に靡かせて、こちらを向いた。 向き合う僕たち………。 さぁ!!! 殺るなら早くしてくれ!!! 僕の決心が鈍らないうちに!! さぁ!!! なんて大きな事を心では叫んでますが、実際は不良様に未だにビクビクしております。 ………。 ん………??? 全然殴って来ないぞ………??? まさか……僕の迫力勝ち!!?! なんて希望を胸に目の前の金髪さんに目をやると何だかおかしな様子……。 何か赤くなって下向いてる……。 な、何事だ??? 僕がジィーっとその人を見ているといきなり意を決したように顔を上げた。 僕はいきなり目が合ったのでびっくりした。 琥「ヒッ!!!」 湊「宮西琥珀。お前が好きだ。 俺と付き合え」 琥「はい………???」 ーーーーー そして現在に至る。 湊「だから………ッッ!!! お前が好きだから俺と付き合ってくれって言ってんだよ!!!」 真っ赤な顔で開き直ったようにさっきよりも声を張り上げて言う。 僕はというと……… とりあえず、股の間を握って再確認。 あ、あるぞ!! あるよな!!! 一瞬今まで僕は自分の性別を間違って認識してたのかと思っちゃったよ。
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