不良様との日常2

33/33
4345人が本棚に入れています
本棚に追加
/613ページ
トトッと錦城の所に歩み寄る琥珀に手を上げる。 湊「また放課後な。 送ってくから」 琥「え!あ、はいっ!!」 颯「あーん!!いいなぁ!! 玲ちゃん!わいも今日玲ちゃん送ってくわ!!」 玲「結構です」 即答……(笑) 錦城はどうやら一切、颯太に気が無いらしい。 颯「いいやんっ!! また絡まれたらわいが蹴散らしたるで!なっ!?」 玲「もう絡まれませんから大丈夫っす。 御心配無用ですから」 颯「またまたぁ!! あんとき、わいが王子様に見えたやろっ!?」 二人の会話に俺は眉を顰めた。 湊「おい。錦城、絡まれたのか?」 玲「え、あ、はい。 琥珀がぶつかっちゃって。先輩たちが来てくれなかったら、ハッキリ言ってアレは危なかったっすね……」 苦笑してみせた錦城。 俺は琥珀に目を向けた。 湊「大丈夫だったか?何もされなかったか?」 琥「は、はいっ!!陸たちが来てくれたからっ」 顔の前で手の平をブンブン振って答える。 その時、陸が隣から口を挟んで来た。 陸「ま、危なかったのは怪我の方じゃなくて、琥珀の場合、唇だったけどな(笑)」 ガシッ 俺はそれを聞いた瞬間、立ち上がって陸の首元を掴んだ。 湊「どこのどいつだ。そいつら」 琥「ヒッ……!」 陸「へへっ、やっとノッてきたな。湊、喜べ。そいつらRoseの奴らだったぜ?」 ……殺す…。 湊「週末は溜まり場に行く。 ぶっ潰してやる」 俺はそれだけ言うと陸の襟元から手を離した。 目の前でニヤリと笑う陸。 陸「りょーかい、総長。 ……(Roseは壊滅決定だな……)」 琥「……(怖っ!!湊、怖っ!? ……(泣))」 玲「(やっぱ、麻夜先輩も総長だなー……。琥珀絡むとクソ怖ぇ……(笑))」 颯「(あっ、玲ちゃん笑った! めっちゃ可愛いっ!!)」 ーーーーー
/613ページ

最初のコメントを投稿しよう!