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私は、どうして彼に……東堂さんに心配ばかり掛けてしまうんだろう。愛しい人を苦しめたくはないのにーーーー
最低だ。
「聖、あまり自分を責めるな。お前は何も悪くないよ。悪いのは過去なんだ……」
そう言って、東堂さんは枕元に置いてあった紙袋を私に手渡した。小さな紙袋には沢山の薬が入っていて、私は何の躊躇いもなく、白い錠剤と薄ピンクのカプセルを飲んだ。
躊躇いなんてあるはずない。
私には、必要不可欠なモノだから。
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