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「さて、勉強始めるか」 ヒカルが起き上がり、鞄の中から教科書を取り出す。 「えー、もすこしだけ」 「だめ。先生の言うことは聞きなさい」 ヒカルはユキの鼻の頭を指で弾く。 「んもうっ」 ユキは膨れっ面をしながらも、起き上がると鞄の中から筆記用具を取り出した。 「よろしい」 ヒカルはにっこりと笑うとユキの頭をポンと撫でる。 ユキのほっぺたが微かに赤く染まった。
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