6/51

93人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
「ったく、しょうがないな」 フウは不満げな顔を浮かべながら、それでもペダルを踏む。 「えへへー。ありがと」 ユキはお礼を言うと、フウの腰に手を回す。 背中にユキの温もりが伝わってきて、フウはややドキッとした。 「ほらほら、しゅっぱーつ。遅刻遅刻」 ユキは前方を指差しながら、フウに指示する。 「もう、誰がこぐと思ってるんだよ」 フウは文句をいいながらも、ユキを乗せたまま自転車を走らせた。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

93人が本棚に入れています
本棚に追加