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さくらの父親は流行り病にかかっていた。母はとうに他界し父親と二人三脚で暮らしてきた。
父親の病状は日に日に悪くなるばかり。
そんなとき大内がさくらに声をかけたのだ。
お前がウチに嫁げば父親の面倒をみてやろう…と。
さ「夫婦になるのは良太じゃなきゃ嫌!良太が好き!」
さ「でも、おとぉを見捨ててなんて…できない…できないよ…」
良太はただ茫然としていた。小さい頃、二人で夫婦になる約束をしたこの場所で、想いは変わらずに別れなければならない二人。
良「俺だって行かせたくない。でもさくらが泣いてるのみたら何も言えない…」
さくらはずっと良太に謝ったままだった。
良太は一つ約束をまた告げた。
良「あいつのところへ言っても、もしまだ俺を好きで居てくれるなら…お前の誕生日に毎年俺はここで待ってるから、会いに来てくれ…。」
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