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「ぉわ」
よけて、後ろまわしげり。
ふらっと向きをかえてこちらをみたところで、鳩尾に一発。
残りの二人が
「てめぇ!」
「ふざけんな!」
とか言って、手を掴んできたけど、くるんっと抜いて一人に裏拳、もう一人に正拳。
とりあえず、ダメージ負ってるから、このうちに男の子の腕を掴んで走る。
「あのさ、地理わかんないんだけど、どっち行けば人多いとこでれる?」
走りながら聞くと
「まっすぐ!ちょっと行ったら左!」
ちょっとってどんだけ?
結構アバウトだな、この子!
まぁいいや
男の子のナビで、人が歩いてるところに出たけど、大通りってわけじゃない。
「ここで大丈夫なの?」
「こっち」
連れてかれたのは小綺麗なマンションの前。
「ここまで来れば多分大丈夫だから」
「そか。じゃ、ここで」
「いや、助けてもらったしお礼ってゆうか、お茶ぐらい飲んできなよ?」
「いや、そんな大したことしてないし。知らない人の家に上がるのはまずいでしょ」
「あぁそうか…」
言いながら男の子はかぶっていたパーカーのフードをとった。
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