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「御馳走様でした。」
「ごちそーさまでした。」
「お粗末様でした~。」
相変わらず海先輩の料理はおいしかった。
俺の好みや健康に関しても考えてくれているので嬉しい限りである。
何故先輩が俺の分も作ってきているのかというと...決して俺が料理が出来ないというわけではなく、先輩がどうしてもというのでその厚意に甘えている。
「いつもありがとうございます。」
「どういたしまして~。」
俺は先輩にお礼を言ってから携帯を手に取る。
(さて、こっちの用件はどうするかね。)
メモ帳を開き、本日の目的を確認する。
『生徒会長に接触する。』
簡単に書いてはいるが、実質俺が生徒会長に会える確率など0に等しい。
直接会おうとしたところで他の生徒会役員に追っ払われるのが関の山だ。
「.........」
「どうしたの~?楓君。」
まぁ、一応聞いてみるか。
「先輩、生徒会長知ってますよね?」
「生徒会長...ああ、彩乃ちゃん?もちろん知ってるよ~、友達だもん。」
...はい?
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