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「どうも、わざわざ来ていただいてありがとうございます。」
「いえ、海の頼みですし、それに生徒の悩みを放っておけませんから。」
「あ、俺は1年の「鈴代 楓君..だよね?」
生徒会長は俺が自己紹介する前に俺の名前を言い当てた。
まあ、知ってて当たり前か。
「はい。知っていてもらえて光栄です。」
俺は場を和ます為に敢えてど丁寧に挨拶をする。
「ふふっ、それで?相談って?」
さて、それじゃあ和ませた空気を一気に張り詰めさせるとしましょうか。
俺は生徒会長に近付き、耳元で海先輩に聞こえないようにささやく。
「四条唯歌って、あなたの妹ですよね?」
「!!?」
生徒会長が目を見開く。
「どうして...」
「やっぱりそうですか。」
「え?」
俺は距離を取り、しっかりと生徒会長の目を見つめる。
「確信はなかったんですけど...当たりですね。」
「あなた...ハッタリだったっていうの?」
「全くのハッタリじゃありませんよ。いくらか根拠はあったけど決定打が無かっただけです。」
「.........」
生徒会長が無言で俺を睨んでくる。
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