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「…おい、まさか!?」
「…戦線規約第八条。」
男は驚愕の表情で、少年が“倒れていた”場所に目を向けた。
「『契約中の少女に別の契約者が触れることは出来ない。』」
少年はそこに立っていた。
しかも、“無傷”で。
「それと、戦線規約第二条『契約者は他の契約者に互いの合意なしに危害を加えることは出来ない。』だよな?」
少年はそう言って男に向かってニヤリと笑う。
「ガキ…てめぇ、契約したのか!?」
「正解。さあ、どうする?まあ、あんたの少女がこの場にいないんじゃ、どっちにしろ俺達に手を出すことは出来ないだろうけどな。」
「ッッ!…おいガキ…名前は何て言う?」
「…鈴代楓。」
「鈴代楓…か。忘れねぇぞ。」
男は走ってその場から立ち去った。
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