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「俺は巨乳派の人間だ! 山々を見るのが好きな人間なんだよ! だから貧乳派の人間なんぞ知ったこっちゃない! あくまで俺の主観による、俺の持論を語らせてもらう! 貧乳はステータス? はっ、笑わせるぜ!」
理論的に攻めても正論に勝ち目は無いし、そもそも理論的に攻めるとかいう高等技術を使えないので、半ばヤケクソで捲し立ててやった。
「ちょっ、いきなりどうしたの光太郎!?」
「うるせぇ貧乳派め! 貧乳の良さなんぞ俺には分からんわボケが!」
「僕は光太郎の事が分からなくなってきたよ……」
うん、自分でも自分が何言ってるのか分かんねぇわ。
「さぁ、貧乳派の貴様に巨乳の良さを分からせる為の講義を続けるぞ!」
強引に軌道修正。
人間、強引なくらいが丁度いいのよね。
「……はい」
「眺めるのもいいが、やはり乳は揉んでこそ! 揉むなら、やはり揉み応えがあるほうがいいだろうが!」
「……はい」
もうコイツには何を言っても無駄だ、みたいな諦めムードが円から漂ってる。
「ありふれた表現になるけど、たわわに実ったって言葉がしっくりくるのが乳だ! それ以外は乳ではない! あえて言おう、まな板であると!」
「……はい」
さっきからツッコミ所を用意してるんだからツッコめよ。
仕事放棄してんじゃねぇぞ主人公。
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